結城紬の肌触りや着心地は、人間(ひと)の「温もり」を感じさせてくれます。
それは、真綿に触れた事のある方なら解るはずです。
自然と笑みが溢れ出てくるように、忘れかけていた優しい心を彷彿させてくれる。
自然のもたらす「素材」と、古来から受け継がれた人の「技」による贅を尽くした絹の織物です。
蚕が糸を吐き出して作る繭。
繭から真綿にする人間の技。
真綿から指先でつむぎ出す撚りの無い糸。
毛羽立つ糸を「布」に織り上げる人間の執念。
長い歴史や技術、そしてこの風土が、国内においては「重要無形文化財」に、そして2010年11月にはユネスコの「無形文化遺産」に登録されています。
昔からこの地に伝わり今もなお受け継がれている「素材」と「技」を、これからも独特で崇高な「絹」を、お客さまにお伝えすることが「結城・龍田屋」の使命であります。